前回の生地では「寝返り」と「通気性」のお話しを
しました。
今回は実際にマットレスを選ぶ時のポイントをご紹介いたします。
先にいくつかのポイントを挙げると
- マットレスの反発力
- 体圧の分散
- 寝姿勢
この3つのポイントをクリアしたマットレスが
必然的に体にいいマットレスです。
まず1、のマットレスの反発力です。
寝ている間に、同じ体勢がずっと続いていると特定の部分にのみ重みがかかり、筋肉の疲労や鬱血や血液やリンパ液の循環(流れ)が妨げられて、疲労回復がうまくできません!
これらを防ぐために、脳が筋肉に指令を送り寝返りを打つのですが、
柔らかすぎるマットレスは
体がマットレスの中に沈み込むため、寝返りがしにくくなります。
低反発のマットレスも同じようなことが起きやすく、寝返りはしにくいです。
反対に、過剰な硬さのマットレスは寝返りはしやすいですが、反発が強すぎるため
血液の流れが妨げられ、それを解消するために寝返りの回数は自然と多くなってしまい、
筋肉の疲労が溜まりやすくなります。
では、ちょうどいい硬さ(反発力)というのは、適度な反発力があるマットレスです。
「適度な反発力」という言葉は漠然としていますが、
この記事では「適度な反発力」という言葉でしか表現できません!!
なぜなら、例えばこの記事を読んでいる人が100人居るとして、
その100人の年齢、体重、骨格の形、健康状態は全く同じ人は居ないからです。
反発力というのは、前提としてマットレスに重さが乗った時に初めて「体に跳ね返る力」
のことを指します
反発力を仮に1~10で考えたとき、1の反発力が弱いマットレスに
40キロと100キロの体重の人がそれぞれ寝た場合、
100キロの重さには1の反発力では弱すぎて沈みすぎてしまいますが、
40キロの重さには1の反発力が「適度な反発力」のマットレスの可能性があるわけです
なので結論から言うと、店舗でしっかり寝比べて、専門的な知識をもった販売員に寝姿勢を
観察してもらい、アドバイスをうけることをお勧めします。
そうでないと、自分の体にあった「適度な反発力」のマットレスにはたどり着けないと思います。
次に2、の体圧の分散です。
体圧分散とは寝たときに、腰にかかる自分の体重の重さを体全体へ分散するということです。
少し逸れた話しをしますが、野球の優勝チームが行う「胴上げ」をイメージしてください。
胴上げの主役が「あなた」だとして、下で支えている人がいます。
この下で支えている人が10人と5人だとどちらのほうがあなたの体に負担がないでしょうか?
答えはもちろん10人です。
マットレスの話しに戻ると、この下にいる人はマットレスでいう、「コイル」
になります。マットレスには「ポケットコイル」「ボンネルコイル」といった
種類のコイルが多く使われています。
このコイルはマットレスによって使われている数は様々です。
少ないもので300個、多いもので1200個といったように
数だけではなくコイルの丈夫さなども含めると数え切れません!
コイルが多ければ、あなたの体にかかる負担も減りますし、コイル側もかかる体圧が
分散されるので、長持ちするのです。
ここでの結論は「コイルは多いほうがよい」になります。
最後に3,寝姿勢です。
寝姿勢とは「仰向け」「うつ伏せ」「横向き」といった寝るパターンの
ことではなく、寝たときの背骨の形のこと指します。
睡眠時は直立時と違い背骨に重力がかからないので、直立時の背骨のS字カーブをなだらかにしたカーブが保たれる姿勢で眠ることで、体にかかる負担を分散しやすいです
これも言葉にすると複雑で、人ぞれぞれS字の形が違ってきます!
こちらも実際の店舗で試しながら販売員にアドバイスをうけるのが一番でしょう。
ご自分でご自宅のマットレスがあうかどうか試す場合は、立ち姿勢の背骨のラインを
ご家族や友人にみてもらい、マットレスに仰向けで寝たときにラインが崩れないかどうか
を観察してもらうのがよいでしょう!!
以上、今回は3つのポイントをご紹介しました!
次回は、現在マットレス市場で売れているマットレスをご紹介
していきます。